from:愛知県の宣伝職人モアレス
@豊田市のオフィスより
このブログ記事は、私が2018年に書いたブログを再校正しています。ぜひ、皆さんの事業のマーケティングやセールス、広告作りにお役立てください。
「いい商品だから、きっと売れますよ!」
…そう言われたので、思い切って脱サラしたんです。いえ、私も本当にそう信じていたんですよ、いい商品だから売れるって。実際に良い商品なんです。こんなにこだわっていますし。
「…でも、現実はそんなに甘くないですね。」
これは以前、私がビジネスマンの集まりでお会いした男性の話です。その方は、ある商品の専売権を取得し、日本で売り込もうと、頑張っていました。独自の商品を作り、ヤフーショッピングや楽天などのECサイトに出店し、ちらほら売れるけれど、実際のところ、それだけでは食っていけず、現在もバイトをしながらギリギリ生活をしている、ということをお聞きしました。
自称:いい商品ほど売れない理由
残念ですが、いい商品ほど売れません。「売り方が上手な商品」が売れます。それにはワケがあります。
いい商品は、売り手が心底、商品に惚れてしまいます。その結果「どうやったらお客さんが継続して買いたくなるか」を考えようとしません。思考がストップしてしまいます。
- 「一度試せば分かる」
- 「一度食べれば分かる」
- 「見れば分かる、触れば分かる」
価値が分かり、その瞬間は「いい商品ですね」と同意を得られても、お客さんが実際にお金を払ってくれるかはわかりません。一度は購入してくれても、リピートが続かなければ意味がありません。しかし売り手側は
- 「一度試せば分かる」
- 「一度食べれば分かる」
- 「見れば分かる、触れば分かる」
「…だから、勝手にリピートしてくれる」と思い込んでいます。
詐欺師は何故、大金を巻き上げることができるのか?
詐欺師が扱っている商品はたいてい粗悪品です。価値が伴っていないもので、良く見ればいい商品ではありません。でも多くの人が、詐欺師に騙されて大金を払ってしまいます。それは「売り方が上手」だからです。
そして多くの場合、一度騙せることの出来た人に対して、もう一度売り込みをかけています。その結果、被害が大きくなっています。これは被害者が悪いだけではありません。
それ以上に、詐欺師の売り方が上手だからです。粗悪品を価値あるものに見せるために、詐欺師は頭を使います。ありとあらゆる心理テクニックも活用して、最初の商品にお金を払わせ、さらにもう一品、もう二品・・・と上手に売っていきます。
価値のあるものを売っているあなたは儲からないのに、詐欺師が儲かっていることに対して、あなたはどう思いますか?
ムカつく!というのも正解ですが、詐欺師から「学ぶべきポイント」がありますよね。
よっしゃ詐欺師になろう!ではなく・・・
売上を上げたい。集客したい。そんなあなたは詐欺師から学べることがあります。それは「どうやったら見込み客が買いたくなるか」を真剣に考えること。自分が惚れ込んだ商品の良さの、何をどのように伝えれば、同じくらい商品に惚れ込んでくれるのかを考えて、広告宣伝、営業トークに組み込んでください。
そして次に「どうやったら次も買いたくなるか」も考えましょう。買いたい、と思ってもらうのは既存客です。既にお金を一度払っています。
売り込みをしますか?そのタイミングはいつですか?どのように話して商談に持っていきますか?
いい商品を扱う私達には「売る義務」があります
こんないい商品は、本当に限られた少人数にしか売らない。そんな方もいるかもしれません。セレブ相手の商品や、希少価値のめちゃくちゃ高いものならその戦略もアリです。ですが、多くの場合、沢山の人に商品価値を分かってもらい、沢山の人に購入してもらいたいですよね。
私達には「いい商品を売る義務」があります。私達がそのいい商品を売らないことで、夜も眠れないほど悩んでいる人がいるかもしれません。問題が解決できず、もっと最悪なケースに発展する人もいるかもしれません。人生が大きく変わるほどの感動に出会えずに一生を終える人もいるかもしれません。
私達は、すべての見込み客に対して売る義務があります。その義務を正しく果たすために、きちんと「売り方」を考えましょう。そのために、頭に汗をかくことをしなければいけません。特にあなたが営業も兼ねているならなおさらです。どんどん売っていきましょう!
P.S.
ちなみに詐欺師のセールスの話は、経営コンサルタント、神田昌典さんの著書「あなたの会社が90日で儲かる! 感情マーケティングでお客をつかむ」に書かれています。
私が「我々には売る義務がある」という言葉を知った時、頭をガツーンと叩かれたのを覚えています。社会人になった時に知っておきたかった言葉の一つです。
もしあなたが、いい商品を扱っているのに、セールスや集客、広告宣伝の面でお困りなら、お気軽に宣伝職人モアレスまでご相談ください。